時代を彩る数々の大ヒットマンガを生み出してきた「週刊少年ジャンプ」が、創刊されて50周年という節目を祝って、様々な仕掛けが発信されています。まず、昨年から東京・六本木ヒルズの森アーツセンターギャラリーで開催中の『週刊少年ジャンプ展』は、創刊から現在までの軌跡をたどった企画展で、現在第2弾「週刊少年ジャンプ展VOL.2 1990年代、発行部数653万部の衝撃」が好評開催中です(2018年6月17日まで)。

 

90年代を牽引した名作マンガにまつわる数々のコンテンツがラインナップされており、例えば、井上雅彦「SLAM DUNK」、鳥山明「DRAGON BALL」、冨樫義博「幽☆遊☆白書」などの連載作品の展示コーナーやシアターゾーン、最大発行部数を記録した653万部(1994年12月20日発売の1995年3・4合併号)に到達するまでを振り返った「Jump Tornado」などなど、青春プレイバックできること必至!

 

そして音楽方面では、誌面掲載からアニメ化された歴代名作の主題歌などをノンストップで1枚にコンパイルしたコラボCD「週刊少年ジャンプ50th Anniversity BEST ANIME MIXvol.1」と、つい先ごろには「週刊少年ジャンプ50th Anniversity BEST ANIME MIXvol.2」もリリースされ、年代とジャンルを超越したセレクトと鬼ミックスで話題を呼んでいます。

↑「週刊少年ジャンプ50th Anniversary BEST ANIME MIX vol.1」&「週刊少年ジャンプ50th Anniversary BEST ANIME MIX vol.2」(エピック・レコード)

 

今回は男子なら必ず通っているであろう「週刊少年ジャンプ」からアニメ化された作品の中から、上記のオフィシャルミックスCDとかぶらないような選曲で、80年代、90年代、00年代から各3曲ずつ、10年代から1曲のアニメソング全10曲をセレクトしてみました。

 

「Spotify」アプリをダウンロードすれば有料会員でなくても試聴ができますので、あの時代に思いを馳せながら、楽しんでいただければうれしいです。

 

【Spotifyで聴ける】週刊少年ジャンプのアニソン10曲

01.渚の『・・・・・』/うしろゆびさされ組
(1986年8月27日リリース)

「ハイスクール!奇面組」原作・新沢基栄

一応高校の変わった5人組、奇面組が学園生活で繰り広げるギャグマンガ『ハイスクール!奇面組』。当時人気絶頂だったおニャン子クラブから派生した、高井麻巳子と岩井由紀子によるユニット、うしろゆびさされ組の「うしろゆびさされ組」「象さんのすきゃんてぃ」に続く3曲目のオープニングテーマ。作詞は秋元康、作曲は後藤次利で、タイトルはもとより、歌詞の「足跡が・・・・・」を「足跡が てんててんててん」と読ませる言葉遊びがお見事。遠くで鳴る後藤次利のファンキーなチョッパーベースもいい感じです。63話の「うしろゆびさされ組の卒業式ジャック」では、昭和61年度一応高校卒業式に、すでに解散を発表していたうしろゆびさされ組が実際にアニメで登場し、サプライズライブを行うという粋な仕掛けも。

 

02.RUNNING TO HORIZON/小室哲哉
(1989年10月28日リリース)

「シティハンター」原作・北条司

「キャッツ♥アイ」で大ブレイクした北条司による次作「シティハンター」は、主人公の始末屋・冴羽 獠の名セリフ「もっこり♥」とともに人気を博しました。当時エピック・ソニー(現エピック・レコード)所属の小比類巻かほる、TM NETWORK、岡村靖幸、鈴木聖美など、売れっ子アーティストがオープニングとエンディングテーマをクールごとにほぼ独占。そしていよいよ「シティハンター3」のオープニング曲を小室哲哉が担当したのが本作。80年代に全世界を席巻したダンスミュージック「ユーロビート」を牽引した、売れっ子プロデューサーチーム「ストック・エイトキン・ウォーターマン」に対する小室からの正式解答とでもいえる意欲作。彼にとってのソロ・デビューシングルで、オリコンシングルチャート首位を見事獲得した。

★アルバム「Digitalian is eating breakfast」収録

 

03.NIGHT OF SUMMERSIDE/池田政典
(1987年5月1日リリース)

「きまぐれオレンジ☆ロード」原作・まつもと泉

主人公の春日恭介を中心に、ミステリアスな美少女の鮎川まどかと、後輩の檜山ひかるとの微妙な三角関係を描いたラブコメ「きまぐれオレンジ☆ロード」。アニメ化が決定したときにはものすごい反響があったのだとか。主題歌を担当したのは、千葉真一が主宰する「JAC」から芸能界デビューし、現在では俳優として活動している池田政典。浮かび上がるのは夏の夜の匂いと男女の駆け引き。80sライト・ファンクとでもいうべきしなやかなサウンドは、思わず夜の首都高を駆けたくなる隠れた名曲。どうしたって杉山清貴を重ねてしまいますけど。「ハイウェイ・ジャンクション」「入江並ぶマストの影」「デッキ」と時代を反映したキーワードにもグッときちゃいます。作曲はNOBODY、編曲は新川博。

★アルバム「QUARTERBACK」収録

 

04.うれし涙/酒井法子
(1992年3月4日リリース)

「電影少女」原作・桂正和

失恋した弄内洋太が借りてきたレンタルビデオを再生していたら、いきなり実物の美少女、天野あい(ビデオガール)がテレビの中から飛び出してきた。思春期男子が喜ぶ設定が当時大いに受けた、桂正和原作のSFラブコメ「電影少女」。92年にOVAとして「電影少女 -VIDEO GIRL AI-」のタイトルでアニメ化。そのオープニングテーマは、昨年にデビュー30周年を迎えた酒井法子によるもの。シングル「軽い気持ちのジュリア」のカップリング曲で、ポップに弾けたサウンドに乗せて愛する人がそばにいる喜びを歌い上げる。劇中の音楽はムーンライダーズの岡田徹によるもの。今年に入って連続ドラマ「電影少女〜VIDEO GIRL AI 2018〜」(テレビ東京系)として、乃木坂46の西野七瀬主演で実写化。このときの主題歌と劇中の音楽はtofubeatsが担当していた。

★「ナチュラル・ベスト」収録

 

05. VIRGIN LAND/アン・ルイス
(1993年11月21日発売)

「ジャングルの王者ターちゃん♡」原作・徳弘正也
「新ジャングルの王者ターちゃん♡」原作・徳弘正也

いわゆる「もっこり」描写を誰よりも早く(?)定着させた、徳弘正也によるHなデビュー作「シェイプアップ乱」に続くヒット作「ジャングルの王者ターちゃん♡」。ジャングルの平和を守るターちゃんの活躍を描いたドタバタギャグマンガで、お得意の下ネタを盛り込みつつ、徐々に格闘の要素が強くなっていく展開に。本楽曲はエンディングテーマで、アン・ルイスの少しハスキーがかった歌声と叙情的なサウンドとが見事に溶け合ったロックバラード作。表情豊かなギターサウンドは、オジー・オズボーンのバンドやバッドランズなどハードロック界隈でおなじみのジェイク・E・リーが弾いている。ちなみに、ターちゃんの声は俳優の岸谷五郎が務めた。

★シングル「Virgin Land」収録

 

06.そばかす/JUDY AND MARY
(1996年2月19日リリース)

「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」原作・和月伸宏

和月伸宏原作による時代劇マンガ「るろうに剣心 -明治剣客浪漫譚-」は、90年代後期の週刊少年ジャンプを代表する作品であり、2010年代に入っても実写版の映画化や宝塚歌劇団雪組による舞台化など、時代を経ても愛され続けている稀有な作品だ。初代オープニングテーマとして書き下ろされたのが、ジュディマリの9枚目となる本シングル。ギタリストのTAKUYAによる全編ギターソロ的な勢いの大胆なギターアレンジにあらためて注目したい。120万以上の特大セールスを記録し、彼らにとって初となるオリコンシングルチャート1位を獲得した。

★シングル「そばかす」収録

 

07.バカサバイバー/ウルフルズ
(2004年11月3日発売)

「ボボボーボ・ボーボボ」原作・澤井啓夫

毛狩り隊から人類の髪の毛の自由と平和を守るために、鼻毛真拳の使い手が繰り広げるウルトラ不条理ギャグバトル漫画「ボボボーボ・ボーボボ」。子供が理解出来るの? ってな圧倒的な情報量に、アニメではさらにシュールなギャグも上乗せされ、息もつかせぬめくるめく展開に脳内トリップ。自分、アニメで初めて観たときに軽い衝撃を受けました……。濃すぎる絵力に決して負けることのないファンキーなオープニングテーマはウルフルズによるもの。彼らの真骨頂でもあるソウルフルなアゲナンバーで、コテコテの関西弁で市井の人々を元気づけるマッチョな応援歌ともいえましょう。こちらは32話と33話の間に挟まれた総集編から最終回の76話までオープニングを飾った。

★シングル「バカサバイバー」収録

 

08.サンキュー!!/HOME MADE家族
(2005年1月26日発売)

「BLEACH」原作・久保帯人

霊感の強い高校生の黒崎一護が死神としてのパワーを身につけ、人の魂を喰らう悪霊の虚(ホロウ)との戦いを描いたバトルアクション・マンガ「BLEACH」。世界累計発行部数は1億2000万部を超えており、海外でも熱烈な支持を受けている。今夏には福士蒼汰主演による実写映画としての公開も控えている。「サンキュー!!」は2MC+1DJスタイルのヒップホップ・グループ、HOME MADE家族のサードシングルで、アニメの2代目エンディングテーマとして起用された。人生で出会ったすべての人々に対する感謝を伝えたハートウォーミングなラップと、アコギがフックとなるダンサブルなサウンドとの相性が最高。ちなみに、オープニングとエンディングはソニー・ミュージックエンタテインメントのアーティストがほぼ担当し、ORANGE RANGE、UVERworldなどによる数々のヒット曲が本アニメから誕生した。

★シングル「サンキュー!!」収録

 

09.SHINE OF VOICE/dream
(2005年7月27日発売)

「いちご100%」原作・河下水希

時代を経ても人気を誇る学園恋愛マンガ「いちご100%」。映画好きな中学3年生の真中淳平が、放課後の校舎の屋上で偶然出会った謎の美少女、東城綾の「いちごパンツ」を目撃。そのコを学園イチのマドンナ・西野つかさと勘違い。真中を取り巻く様々な恋愛絵巻が描かれていく。2017年には「少年ジャンプGIGA」で続編の「いちご100% EAST SIDE STORY」が連載された。アニメは2005年に全24話オンエアされ、オープニングテーマを女性ダンス&ヴォーカルグループのdreamが担当。ポップ・ファンクをベースにメリハリのあるホーンアレンジ、絡み合うコーラスワークと、かなり凝った作りで今聴くといい感じにフィットします。キャッチーなメロディメイクは、90年代半ばから後半にかけて活躍していたロックバンド、MOON CHILDで活躍していたヴォーカリストの佐々木収によるもの。

★ミニアルバム「ナツイロ」収録

 

10. departure!/小野正利
(2011年12月21日発売)

「HUNTER×HUNTER」原作・冨樫義博

1998年にスタートし、現在でも休載をはさみながら連載されている大人気冒険活劇マンガ「HUNTER×HUNTER」。主人公の少年、ゴン=フリークスが父親を探すためにプロのハンターになり、仲間たちとの様々な冒険と闘いを描いていく。2度テレビアニメ化されており、1作目は1999年から2001年にかけてフジテレビ系で、2作目は2011年から2014年にかけて日本テレビ系にてオンエアされた。本楽曲は第2作目のオープニングを飾ったもので、担当しているのは1992 年のデビューイヤーにシングル「You’re the Only…」でミリオンセラーを叩き出したシンガーの小野正利。彼の武器でもある4オクターブのハイトーンヴォイスが縦横無尽に駆け巡るアップリフティングなナンバーは、見事にマンガの世界観を踏襲している。

★アルバム「HUNTER×HUNTER セレクト×ベスト×α」収録

 

まだまだ見知らぬアニメソングがあるので、皆さんのお気に入りのあの曲、この曲を「Spotify」でぜひ探してみてください。

Source: GetNavi web